占の種類
占いは三〇〇〇年前からあったと言われています。
日本の占いは、大きく分けると東洋占いと西洋占いの二つです。
西洋占いの主なものとしては、西洋占星術、タロットカード、水晶占い、誕生日、カバラ数秘術などです。
カバラ数秘術というのは、年回りを占うもので、元々はユダヤの人がたちが考えた占いです。
タロットカードは10世紀ぐらいからあったといわれ、ローマの人たちが広めたそうです。
西洋占いが日本に入ってきたのは、明治維新を迎えてからです。
トランプは戦国時代に伝わったといわれています。占いというよりは、ゲーム感覚のもので、花札のように賭博に使われたのかもしれません。
東洋占いは、命(めい)、卜(ぼく)、相(そう)、医(い)、山(ざん)の5種類に大別されます。
命(めい)は、人を主軸においた戦術で、生年月日を基本として、人間の生まれ持った宿命を解読するものです。
命(めい)には、四柱推命、算命占星学、紫微斗数、奇門遁甲、九星氣学、0学占術、六星占星術、動物占い、星平会海などがあります。
卜(ぼく)は、出来事に主軸をおいた占術で、特定の時間と方位を基本にして出来事を解読します。
卜(ぼく)には、周易、断易、おみくじ、辻占、コイン占いなどがあります。
相(そう)は、姿かたちに主軸をおいた占術で、その形から他に及ぼす影響を解読します。
相(そう)には、風水、人相、骨相、手相、体相、家相、名相、墓相、筆相、印相などがあります。
医(い)は、人の体に主軸をおいた占術で、肉体の病氣の悩みを解読します。
医(い)には、漢方、鍼灸などがあります。
山(ざん)は、人の精神に主軸をおいた占術で人間の物心の両方が好転向上することを解読します。
山(ざん)には、霊感、霊視、霊符、呪術などがあります。
東洋占いの中で最も古いと言われているのが、卜(ぼく)で、中国の「易経」です。
卜(ぼく)が日本に伝わったのが奈良時代と考えられています。
易経は、室町時代には「足利学校」で教えられていますし、徳川時代には学問所である島聖堂、昌平黌(しょうへいこう)で教えられています。
その後に一般庶民にも伝わったのでしょう。
占術は、どうすれば幸せになれるのか、という「人間学」です。
現世をいかに生きたいのかという希望を叶えるために、それに応えるさまざまな解釈の方法が占術ではないでしょうか。
それぞれの占いによっていろんなアドバイスが得られて、人生の良き方向へ導いてくれる指針となるのでしょう。
占いも人生の良き道先案内人として活用するならば大いに役立つのではないでしょうか。